勃起障害の治療方法

勃起障害の精神療法

精神療法は心理的なストレスを取り除くのが最大の目的となります。

不安要因を取り除くを解消するには、長期間を要することがありますので、その際には性のパートナーといっしょにカウンセリングを受けると回復も早くなります。

パートナーと行なう代表的な精神療法として「ノン・エレクト法」があります。
勃起させようと懸命になっている本人やパートナーの不安と緊張感を、あえて「勃起させなくてもよい」と指示することにより、精神的な重圧から解放し、男性器の感覚のトレーニングを行なうことです。

大切なことは「絶対に勃起させようと考えない」ことです。ペニスの皮膚感覚は半勃起状態のときが最も敏感で、平常時がそれに次、完全勃起時がいちばん鈍感であることを理解し、あくまでもパートナーとの性器の接触や不完全な勃起状態の陰茎を膣に挿入するだけで済ませます。

目的はパートナーとの温かい接触で勃起不全の重圧感から解放されることにあります



勃起障害の薬物療法

器質性の勃起障害に対処する治療法。

血管拡張剤を陰茎海綿体に注射する方法は一般的です。

ホルモン関係の障害が原因の場合は男性ホルモンを注射します。
持続時間が30分~3時間くらいなので、注射は直前に行なう必要がありますが、
医療行為としての注射は医師や看護師以外には行なえないことになっています。



勃起障害の物理的療法

物理療法は主に器質性の勃起障害に対して行なわれます。

例えば、真空式の補助具に陰茎を差し込んで勃起状態を作り出す「陰圧式勃起補助具」などがあります。

陰茎の付け根にリングなどをはめて勃起を持続させる方法もあります。



勃起障害の手術療法

最終的な手段である手術療法は、例えばシリコン製の支柱を陰茎に埋め込む方法です。

しかし、この方法は本人の性感そのものは高まることはなく、あくまでもパートナーのための治療法であり、手術を受ける本人がそのことで満足できるかどうかを手術前に確認しておくことが必要です。



バイアグラについて

勃起障害といえばバイアグラといわれるくらい、この薬は一般的になってきています。

製薬会社のデータでは糖尿病や脊髄損傷・前立腺手術などで勃起障害になった男性の2/3に効果があったといわれています。

しかし勃起のメカニズムに関係する神経系やか各器官のうち、どの部分に障害を受けているかにより、バイアグラでも効果が期待できないケースがあります。



バイアグラの副作用

バイアグラは目を見張るような効果を発揮しますが、その反面副作用もあります。

とくに心臓病糖尿病による動脈硬化症の方には致命的な副作用の危険性があります。

服用する際は医師の処方により、万全の注意を払う必要があります。



バイアグラ、勃起のメカニズム

勃起陰茎海綿体に血液が充満して起こります。

海綿体の働きを調整しているのが海綿体神経です。この神経には勃起を促す信号物質があります。

勃起を促す物質がアセチルコリンや一酸化窒素などです。バイアグラは一酸化窒素の働きで増加した海綿体の中の血流を増やして勃起状態を保つ物質を分解する酵素の働きを阻害します。

その結果その酵素が長く分解されず、勃起状態が維持されるということになります。



バイアグラの危険性

バイアグラは降圧剤として開発している過程で、副作用として勃起が起こることが、バイアグラの発見のきっかけでした。

したがって血管拡張剤であるニトログリセリンを常用している心臓病の人は、相乗効果により急激な血圧降下を招く危険性があります。

また糖尿病による動脈硬化症の方や高血圧気味で心臓の働きが低下している60歳以上の高齢者が安易に服用すると心筋梗塞などを起こしやすく危険です。

以上のような理由から、医師の指導を受けて服用する要処方薬として承認されています。

またバイアグラは1錠の値段が高く、また心臓病のチェックをする心電図検査や動脈硬化症のチェックのための血液検査など、処方前検査も保険外では数万円かかるといわれています。