インプラントの治療法


インプラントとは

インプラントインプラントとは、一般的に「しっかりと植え込む」ことを指し、医学用語としては「移植する」という意味もあります。日本語では、歯科用語として人工歯根そのものをインプラントといいますが、一般的には人工物を植えつける治療法のことをさします。

歯歯は普段見えている歯冠の部分と、歯ぐきの下の骨の中に埋まっている歯根という部分があります。

虫歯や歯周病などで歯を失うと、歯根までなくなってしまいます。たとえ入れ歯やブリッジであっても、土台となる大切な歯根がないのですから、噛む力が衰えたりするのも仕方がありません。

しかしインプラントであればそのような問題はありません。
オッセオインテグレーション・インプラントが開発されたことにより、体に安全な人工の歯根を埋め込むことが実現できます。その安全性は世界一厳しいアメリカ医師会の正式承認を得ていることにも証明されます。

インプラントが画期的な治療法である理由としては、歯冠だけでなく歯根までも取り戻すことができるところにあります。また人間の体になじむ素材を使って本来の歯の構造のようなものを作り出すので、見た目にも自然であり、根元からしっかりと固定されるので、かたい食べ物でも噛み砕くことができます。


人工歯根には純チタンを使う

現在、人口歯根の素材としては純チタンが一般的に使われています。

純チタンは人間の体と最もなじみやすく、あごの骨や歯ぐきの粘膜との適合性が高いです。心臓のペースメーカーや関節の部品、骨伝導型補聴器に使われていることからも、拒絶反応が少ない安全な素材だということがわかります。

金属アレルギーを起こすおそれも、ほとんどありません。失った歯の場所のどの部分に埋め込むかによっても、人工歯根の長さは異なります。主流の人工歯根は直径が3ミリから5ミリ程度、長さは7ミリから18ミリまで各種段階があります。


インプラントの土台を築くために3ヶ月以上の安定期間

インプラント 安定期間インプラントでは安定期間をおくことが必要です。

あごの土台となるネジ式の人工歯根を埋め込んだ後、骨とチタンがしっかりと結合するまで待つ間が安定期間となります。通常下あごで3ヶ月、上あごで6ヶ月待たなければなりません。

しかし一度入れたらほとんど作り直す必要がないのがインプラントです。安定期間が設けられているのも、治療を成功させるためには必要不可欠なことなのです。

最近ではインプラントの表面に化学的、機械的処理をした「タイユナイト」「オッセオタイト」などさらに優れたインプラントが開発され、さらにスウェーデン製の「オステル」という超音波共鳴装置によってインプラントの安定具合を測定することが可能となり、安定期間を短くする研究も進んでいます。

2005年には表面に処理したインプラントの中期臨床経過の評価から、大変厳しいアメリカのFDA(食品薬品局)が35N(ニュートン)以上で初期固定したタイユナイトに対しての安定期間の短縮や即時の加重を許可しました。